- ELI THE WALKER
Virtual Photography
今回は個人的なVirtual Photographyの見解や目標について書こうと思います。
あくまで個人的な見解の為、これが正解というわけではありません。
あまり難しく考えず、気軽に読んで頂けたらと思います。
早速ですがまず、Virtual Photography / Virtual Photographer(以下VP)は、
結論から言うとまだ正確な定義は無いと思っています。
では現状VPとは何か、ということは順を追って書いていきます。
誰が言い出したのか、どのように今日に発展していったのか、個人的にその辺りの経緯は分かりません。
Berduu氏のようにEA DICEと契約したプロの方がいたり、有名VPの方がいたり、
やはり先駆者的な人がいて、今日では実装されるゲームも増えてきた「フォトモード」やMODを使った写真が、
SNSを中心としたネット上で話題となり発展していったのだと思います。

― In Game Photographyの発展
これらは正確には“In Game Photography”といって、
基本的に“ゲーム内の撮影機能を使用し撮影された写真”を指します。
つまり、通常ゲームでプレイしている場面やカットシーンをキャプチャしたスクリーンショットとは異なります。
昔からゲームのスクリーンショットをネット上に上げることは当たり前でしたが、ゲームそのものが進化し、
「GTA」のようなオープンワールドゲームが発展していったように、ゲームと現実との差が無くなりはじめ、
より立体的な楽しみ方が出来るようになったことが、フォトモードという機能にも繋がっていると思います。
フォトモードの実装はデベロッパー側にもメリットがあり、SNSが当たり前になった今、
ユーザーがあげたスクリーンショットがPR効果(要は広告宣伝費0)に繋がったり、
継続的に一定の話題が作られることも加味し、フォトモードの実装に取り組んでいる部分もあると思っています。
ゲームの進化、SNSの発展など複数の要因が重なり、
In Game Photographyの誕生や盛り上がりに繋がっていったというのは間違いないでしょう。

― VPとは
では一体VPとは何なのか。
冒頭で前述した通り、まだこれといった定義はないと思っている為、ここからは個人的な見解となります。
まず初めに、フォトモード(もしくはカメラMOD等)= In Game Photographyとして撮影された写真が大前提であり、
ワンクリックで撮れるようなスクリーンショットは対象外です。
(フォトモードを使用していたとしても、カメラ操作の出来ないカットシーンは対象外です)
そして、VPとは“明確な意思、意図”を持って撮影した“作品”だと思っています。
フォトモードはゲームをプレイする全てのユーザーに与えられた機能です。
それをどう使おうがどう楽しもうがゲームのプレイと一緒でユーザーの自由です。
ただしそこに意思(例えばアートとして等)を持って撮影し、作品として形にした場合、それがVPになると思います。
分かりやすく例えるなら、私たちが普段手にしているスマホにもカメラ機能は付いているし、
カメラも性能は様々ですが誰でも手に入れることが出来ます。しかし、同じカメラを使ったとしても、
何気なく撮った写真をSNSにアップするのと、いい景色を作品として撮りたいということは、明らかに違いますよね。
ですので、VPとは物理的なことや行動ではなく、意思、意図ということです。

しかし、誤解してはいけない点があります。
これは何にでも言えると思いますが、そういった意思は個人によって度合いが異なります。
その度合いのここからここ以上がVPという決まりはありません。
例えば「私は本気でゲームをやっている」という意思の「本気」は人によって違いますよね。
「本気でプロを目指してゲームをやっている」という本気もあれば、
「本気でこのゲームを楽しんでいる」の本気もあります。
VPも同じで、こうしていなきゃVPじゃないという強制的な決まりはないのです。
プロを目指していないから本気じゃない、とはならないのと同様です。
ですから、前述した意思さえあれば、その度合いは違えどそれはその人にとってVPになります。
楽しみながらVPを撮るという方もいれば、アート作品として完成度の高いVPを撮るという様々な人がいます。
一件難しいとか、面倒くさいという印象がひょっとしたらあるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
そしてあくまでこれは個人的な見解です。

―今後について
では私自身の「度合い」はどうなのかと言われると、このウェブサイトを作ったことが意思表示でもあります。
前回の記事でも書きましたが、ゲームは進化し続けていますし、フォトモードが実装されているゲームも増えています。
今後VPが一種のカルチャーとして確立され、注目されるアートフォームとして発展したり、
盛り上がったりする希望や期待が自分にはあって、
そこに自分自身が関わることによってカルチャーが形成される過程に関わっていきたいと思っています。
素晴らしい作品の数々があり、確立されたアートフォームにもなり得るVPを、
SNSだけで終わらせるのは勿体ないと、このウェブサイトを立ち上げて改めて感じています。
そして当然これは個人的な意思であり、人にVPはこうだと押し付けることでもありません。
願わくば同じ意思の方が増えると純粋に嬉しいですし、それぞれがVPを楽しめればいいと思います。
長くなりましたが、これが現状自分の書けるVPについてです。
何かのきっかけになったり、参考にして頂けますと幸いです。
そしてこれからもVPとは何かということを、考え続けたいと思います。
ELI THE WALKER